令和時代のLinux生活環境
こんにちは。whywrite.it Linux班のwhywaitaです。
大学入学時にMacBookAir (2012)を購入し、それ以降は金銭的な理由でラップトップマシンを買い換えることがかなってませんでした。
そして4月に入ったあとに諸般の事情からまともなスペックのマシンがなくなり、さりとて貯金が安定してくるまではまともなマシンを買う余裕もないので、ネットワーク機器などのコンソール用にこちらの記事で買ったThinkPad X230で生活することにしました。
タイトルはただの煽りで、99%平成に作りました。
その他にもmacOSではちょっとつらいことがないと言えば嘘になり、Linuxで快適に生活出来るならそれはそれで嬉しい。という素振りを兼ねて作業環境をつくってみます。
※ちなみに記事執筆時点ではまたmacOSのまともなマシンが手に入っているので結局落ち着きませんでした。
ハードウェア
前述の通りThinkPad X230です。
- CPU: Intel i5-3320M (4) @ 3.300GHz
- Memory: 11GB (4GB + 8GB)
- SSD: PLEXTORのよくわからんやつ 256GB
で、一つ迷ったのが4K出力。先日4Kディスプレイを買ったので、もちろん4Kで出力したいです。
CPUがIvy世代なので一応4K出力出来るはずと考えて試してみたのですが、手持ちの古いMBAでよく使っていたmini-Displayport to HDMI変換で4Kディスプレイに刺しても1920pしか出力されませんでした。
日本語で調べると24Hzに落とせば出せる1という記事もあるんですが、もう少しやれるはずと思って調べて見るとLenovoのフォーラムで良い記事がありました。
x230 4K support via (mini-DisplayPort to DisplayPort) even if only at 30 Hz – Lenovo Community
この記事を見た感じ、mini-DisplayPort to Displayport変換のケーブルを買うといけるとあります。という訳でこれを買いました。
これを買って4KディスプレイのDisplayPortに刺したところ無事4K@30Hzで出力出来ました。動作もかなり安定していて、やはりこの辺の4K出力周りはDisplayPortを使うのが安定なようですね。
ソフトウェア
ディストリビューション: Ubuntu 18.04 Desktop
ほぼ無思考。Archを使ってもいいよなーとは思いつつ以前Manjaroなどを使っていた時期もあったけど、毎日触るラップトップでないとアップデート地獄になって気持ちがしんどくなるので最近はデスクトップ用途だとUbuntuを使う事が多いです。
これ以降で言及していないものはUbuntuのデフォルト機能を使っていることが多いです。
ターミナル: rxvt-unicode (urxvt)
Linuxを使いたい理由の一つがこれ。macOSで使っているiTerm2よりも高速にレンダリングされるということを教えていただいたことがあり使ってみたかった。
X230のスペック不足なのかあまり高速であるという風には感じなかったけど…そこそこ快適に使えるようになって便利。
urxvtの設定は以下の通り。
雑に設定をまとめると、以下の感じ。
- ホットキーで画面出し入れできるのが好き。iTerm2を使っている大きな理由がそこなので、kuakeでその設定を行っている
- urxvtのクリップボード領域は通常のLinuxにおけるクリップボード領域と別であるので、連携させる
- 以前はxselと連携したりmuennich/urxvt-perlsのclipboardを使っていたりしたが、urxvt 9.20から標準(selection-to-clipboard)で連携出来るようになった
- Keycap Picture insert mode (特殊文字を入力するモード)はコピーペーストのキーバインドと被るので無効化する
- カラースキーマはmorhetz/gruvboxから拝借
- 4Kディスプレイで使うのでフォントサイズはちょっと大きめ(20pt)に
この辺の設定を入れると大体快適に動くようになった。
私の場合は ~/.Xresource
にファイルを設置して、 xrdb -merge ~/.Xresource
を実行した後にurxvtを再起動すると反映されます。
パスワードマネージャ: 1Password X
最近の1PasswordはLinuxだとアプリケーションは動かないもののブラウザ連携がちゃんと動きます。
以前の1PasswordだとDropboxなどで暗号化済みのファイルを共有してクライアントアプリケーションで復号していたんですが、最近は1Passwordが継続課金になったあたりでその辺の暗号化ファイルをクラウドストレージに配置して、ブラウザ拡張アドオンがインターネット越しに復号できるようになっています。
入力フォームに自動的にメールアドレスやパスワードを入力する機能もようやく実装されたりと比較的まともに動くようになりました。
ブラウザ: Firefox
生活用のブラウザはいまのところ昔から使っているFirefoxをそのまま利用している。
ただWeb開発系だとやはりGoogle Chrome系のブラウザの開発者向けコンソールが使いやすいので、会社ごとにVivaldiやGoogle Chromeを切り替えて使っています。
スクリーンショット: shutter
GNOMEのスクリーンショットが範囲指定スクリーンショットとかで痒いところに手が届かない感じで、shutterを使っています。
システムトレイに常駐するタイプのアプリケーションで、スッとスクリーションショットできるのでオススメです。
2019/05/01 15:57 追記: ずっと使ってたんですが「あまりメンテされていないのでは」というのを教えてもらいました。たしかにUbuntu 18.10はまだリポジトリにもなさそうだし、気になる各位は調べてから使ってみてください。
まとめ
というわけで生活出来るような環境にはなりました。
基本的にリモートワーク向けの仕事や家で色んな動画を見たりする分にはかなり良い環境です。
最近のmacOS製品高いので、となりますが最近のまともなThinkPadも十分高いんですよね……困った。まあ買うんですけどね。
参考にしたリンク一覧 (思い出したら順次追加)
- https://qiita.com/nanbuwks/items/dc26353486df80660e1f ↩