新卒で入社した会社に3年勤めました

こんにちは、whywrite.it 社会班のwhywaitaです。

2019年に株式会社サイバーエージェントという会社に新卒入社し、2022/04までで3年間在籍しました。

「新卒で入った会社はとりあえず3年居たら転職する」みたいなことをよく言われましたが、気づいたらその3年間がいつのまにか経ってしまいました。
2年目が始まったころに感染症の影響で世界が大変なことになったのをよく覚えていて、そこから更に2年も経ったのかと驚いています。
いまは(まだ気をつけるべき時期ではありますが)転職業界も一時よりは賑わいを取り戻していて、この3年間で多くの同期が転職していきました。

ちょうど良い節目なので、3年間でどのような仕事をしてきたのかについてまとめてみたいと思います。

1年目

自分の技術的な成果はだいたいパブリックにしているので、whywaitaフリークの皆さんならどのような仕事をしているのかが透けて見えると思います。

社内向けに提供するクラウド基盤である「プライベートクラウド」を開発・管理する部署に入社以来所属しています。よく説明するときには「プライベートクラウドのOSより上のレイヤー全部」などの表現を使ったりします。

開発・運用というのは、自分たちで作った基盤を自分たちで管理し運用するということです。全部やると思っていただければ大きく外れてはいません。
直近など自分たちが作った基盤の上で動くものを更に自分たちで作ったりもしているので、自分が何屋なのかは年々分からなくなってきがちです。

1年目は入社直前にリリースされたOpenStack製のIaaS基盤の管理をしていました。
ちょうど前任の方が退職されたタイミングで、引き継ぎ資料を見ながらウンウン言いつつ突然Linuxや仮想化基盤完全理解していたりしました。

もともと内定者バイトをやっていた部署にそのまま所属したという背景もあって認知のギャップなどはなかったのですが、配属直後に自分以外担当が居ない中で突然ハイパーバイザが暴走して、VMの動作が不安定になる障害が起きてかなりしんどかったのを覚えています。(他の担当者は長期休みだった)
もちろん所属したてでドメイン知識がない状態でとにかく壊れているものをどうにか直す、みたいなことをほぼ1年間し続けていた気がします。どうにかワークアラウンドだけ突っ込むにはどうすれば……とかやっていたような。

2年目

2年目はIaaS基盤の管理をやりつつ、その横でISUCON10のインフラ提供に向けてソフトウェア開発をしていました。
ISUCONは学生時代に優勝してから思いがかなり強くなったイベントで、またISUCONにインフラ提供できる日本で数少ない企業に所属しているのだからぜひやりたいと上長に言い出したのを覚えています。

リモートに移行した時期と同じぐらいの時期から開発を始めていたので、リモートワークで慣れないながらも集中してコードを書くという体験になったのを覚えています。恐らくリモートワークで無ければ初期開発は間に合ってなかったのではないかな……。

表に出している部分だとクラウド基盤であるlovi-cloudについてにフォーカスがあたりがちですが、発起人なので社内調整や各種リソース活用なども裏で走り回っていました。

当初からサーバやストレージなどは確保していたものの、最終的にどのような形で提供するのかを他社のISUCON10運営メンバーとすりあわせたりどうやって提供するのかを社内ですりあわせたりと色んなところを(リモートですが)走り回っていた記憶があります。(そのときご協力いただいた社内の皆さまには大変お世話になりました……)

入社したタイミングから、会社の広報周りに対してもコミットしていきたいという話をしていたのでその一環でもありかつ自分を育ててくれたISUCONコミュニティへの還元が出来ればということですごく良い仕事だったかなと思います。
全てが完璧にうまくいったという形ではなかったですが、自分がその時にやりきれるだけのことを全力でやらせていただきました。

3年目

ISUCONが終わったあとは社内でCICDが刷新されそうな気配を感じて、個人的にかなり気に入っているCIサービスであるGitHub Actionsを良い感じに自社で運用するOSSであるmyshoesを開発していました。
既存実装を調べたりもしていたのですが、個人的にどうしても受け入れられない部分があり自作に踏み切りました。
開発開始して1年経ちましたが、それなりに最初の思想を保ったまま開発が続けられている気がします。

OSSを作っただけだと仕事にならないので、myshoesを使ったサービスであるCycloud-hosted runnerも途中から運用をどうするか検討していました。
プライベートクラウドなのであまり多くの人の目には止まりませんが、それでも「自分が使いたい」と思えるようなプロダクトにするために色々と工夫を仕込んでいます。そのために当初予定していたリリース時期よりはだいぶ遅れてのリリースになってしまい色々とご意見もいただいたのですが、結果としてはユーザの方に喜んで使ってもらうことができ利用増に繋がったので、ここはこだわるべきポイントだったなと感じています。

3年目のはじめは会社の中での働き方に悩んだ時期で(今も答えは出ていませんが)、今後どのように働いていくか、そのためにどう動くべきなのかなどについても考える必要が出てきた時期でした。(そんなもん考えたくもないのですが、社会とはだるいですね)

所属していた組織も会社内の事業組織(メディア事業部)から全社組織に切り替わった時期で、一緒に仕事する人はそこまで変わらなかったものの組織体制がかなり変わったタイミングでした。

この統合のバタバタは(良い意味でも悪い意味でも)まだ落ち着いた感がなく、激動の時代を歩んでいるように感じます。

技術以外

それ以外では、人が足りないよな〜と思いながら新卒増やす施策を組んでいたりしました。入社直後ぐらいから初めて、新規の短期(数日)インターンイベントを設計したりとか、中期(2週間〜1ヶ月)の就業型インターンの受け入れ(メンター、トレーナー)とかもやったりしていました。
私自身がメインではなかった方の方が多いですが、関わっただけであれば数十人の学生を受け入れました。結果として弊社に入らなかったひとも沢山いましたが、全体としては良い思い出です。

当初では「DC見学会」というイベントを企画してやったりしていました。インターンの受け入れなどは会社としても前例があったものの、DC見学会などのニッチな学生向けのイベントはあまり前例がなくかなり関係各所のご協力の下実現したイベントでした。2022年もぜひ開催したいと思い企画まではいったのですが、感染症の状況により延期となってしまいました……。

直近だと「3days インフラエンジニア向け クラウド技術体験型インターンシップ ~仮想マシン編~」というのをやっていました。

QEMU/KVM周りの技術に触れながら、仮想化ってどうやって動いているんだっけとか、VirtualizationとEmulationってなにが違うんだっけとかを3日間みっちりやりました。
なかなかニッチなインターンだなと我ながら思っていたのですが、蓋を開けてみると10名以上の応募があり、Gatherでワイワイしながら出来たのが好印象でした。

また、社内のそれっぽい人間を集めて「インターネットゼミ」を立ち上げたりもしていました。

いわゆる登さんの提唱する「けしからん」インターネットというやつです。サイバーエージェントという会社に入って物理サーバを家に置いている人はプライベートクラウドの部署に居る人間だけだろうと思っていたのですが、蓋を開けてみると意外といろんな部署に「ヤフオクでラックマウントサーバ買ってます」とか「〇〇という業者と懇意にしています」とか猛者と出会うことができました。
どうしてこうなったのかはよく分かっていませんがワイワイできるところは良いことかなと思っています。

現状ゼミとは全く関係がないのですが、5G SAの生中継を弊社ビルで行っているのでこちらに絡んで少し遊……検証させてもらえないかなと画策していたりもします。

AS運用もようやく1年経ったので、ぼちぼち他のASとのコミュニケーションも進めていきたいと思っています。
また何かしらの告知を出す予定なので興味のある方はぜひ。

また、それなりに在籍年数が経ってくると横軸(おそらくサイバーエージェント用語で、横断とほぼ同じ意味)の仕事もちょこちょこ振ってくるようになりました。

自分でも何件か書いていますが会社のDevelopers Blogがなくならないように見守る役だったり、在学中からお世話になったICTトラブルシューティングコンテストの機材提供役など、対外的なやり取りも行ったりしていました。

まとめ

というわけで在職エントリでした。この記事を書いている今現在はまだ居る気なので、一緒に働いてみたい方はぜひご応募ください。
新卒・中途ともに募集中です。「サイバーエージェント インフラエンジニア プライベートクラウド」とかで検索すると出てくるのでぜひ。

ググるのめんどくさいわみたいな人とかはTwitterで適当に声かけてください。

在職エントリではあったのですが、他の会社も見てみたいお年頃になってきたのでお誘いもお待ちしております。副業で受けることもできますのでそちらでもおっけーです。

あ、この記事は「としぁ Adventしたね Calendar 2022 #toshi_a解凍」の13日目の記事でした。
Advent Calendarが埋まらないつらさは毎年味わっているので、なおたさんのAdvent Calendarが埋まっていないという悲痛な叫びを無視することが出来ず急遽参戦しました。

toshi_aが凍結したころは学生だったんですが、そんな私も社会に出て3年経つぐらい時間が経ったのを感じる良い記事でしたね。


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